結局、TOEICの文法書ってこれでよくね?
TOEICpart5攻略のための文法書
結論から言うと、この
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」
でよくないかと思っています。
以下ではその理由や、内容の説明、おすすめの使い方などを紹介します。
目次
おすすめ理由
著者がTOEIC対策講師で無駄がない
この本の著者は”金のフレーズシリーズ”でおなじみのTEX加藤さんです。単語を覚えるのに金のフレーズにはお世話になった人は多いんじゃないでしょうか。自らTOEICテストを受け、毎回満点を取っている方なのでノウハウが詰まっています。
問題掲載数が非常に多い
私も一度やってしまったのですが、全partを収録したTOEIC対策本を買い、演習を行っていました。するとどうしても苦手な単元の掲載数が少なかったり、解説で納得しきれなかったりすることがありました。本気でpart5を攻略して得点を伸ばしたいならば、partごとの専門書を勉強していくことをおすすめします。
正答だけでなく誤答となる理由も掲載
TOEICの文法問題を解いていると「これが正解なのは分かるけど、なんでこっちの選択肢は×なの?」ってなることありませんか?私はよくあったので解説はしっかりと誤答となる理由も解説しているものを選ぶようにしています。この本の解説はその辺はきちんと意識して書かれているようで、「なぜ?」となることはありませんでした。
本の内容
本書の中身について。おおよそ三つの要素に分かれています。
(1) 本編前半 単元別問題
特徴の一つとしてこの本では分野ごとに重きを置く量が異なっています。具体的には収録されている問題数に違いがあります。
分野ごとに、品詞問題>動詞問題>前置詞・接続詞・関係詞・語法など
の大小で問題数が異なります。
もちろん、品詞問題に重きを置くには理由があります。品詞問題はpart5問題の中でも出題数が多い&比較的短時間で得点しやすい傾向にあるからです。慣れた人であれば、文章全体を読まなくても空所の前後を読むことで、短時間で正答を判断することができます。
そのためにもしっかり数ある問題をこなして、パターンを覚える必要があるから掲載数が多いんですね。対時間あたりの得点率を上げるためにも品詞問題は押さえておきたいですね。
(2) 本編後半 ミニ模試
単元ごとの問題が終わると、part5の範囲だけを本番と同様に解けるようにミニ模試が用意されています。もちろん、これまでの演習問題とは異なる出題がされるので、苦手を攻略した力試しに解いていきましょう。10セット用意されているので、何度もたっぷり解くことができます。このころには出題傾向も掴みかけている頃でしょう。
付録 1000本ノック
この付録は個人的には好きです(笑)。この本には付録として小冊子がついていて、ここには本編で出てきた問題1049問すべてが順番シャッフルされて収録されています。もし、できなかった問題を復習したいときに同じページを解くと思いますが、意図せず順番で答えを覚えてしまっていることありませんか。
この冊子では順番がバラバラなので、「解いたことあるけど何ヤッケ?」状態をつくることができ、イイ感じで覚えた知識を思い起こす作業になります。さらに復習することで知識としてより頭に刻むことができます。
活用法については以下で紹介しようと思います。
おすすめの勉強法
単元別演習で苦手を克服
ここはTOEICの問題にも慣れるために、あまり時間にはこだわらずに問題を解いていました。時間を計り出すのはミニ模試からでいいと思います。それよりも、しっかりと解説を読み込んで、正解になる理由を説明できるようになりましょう。
私の場合、はじめ解くときは特に時間は気にせずに「なぜこの答えになるのか?」「誤答の何がいけないか?」を意識して勉強しました。もちろん時間はかかりましたが、自分の中で正解を選んだときに、きちんと理由を説明できるようになれたのは大事なことだと思っています。勘で当たっても本番でとれるとは限らないので(笑)。
本番さながらにミニ模試で演習
ここでは本番だと思って時間を計りながら、目標〇割などを決めて取り組みます。目標のラインをだいたい10~12分くらいで突破することを目指しましょう。
テストが終わった後の復習ですが、この単語は「動詞なのか?形容詞なのか?副詞なのか?」「活用形はどんなだったか?」などを関連づけて調べておくといいと思います。
やってくうちに、品詞問題などはぱっと見でこれかなと選べるようになり、時間を短縮できます。
さらにシャッフルで30問ずつタイムアタック
付録では全部で1049問あるので、おすすめとしては、前から30問区切りで時間を計りながら解いていきます。これによって本番と同様の形式で演習することができます。さらに、ここでは単元もばらばらなので点数にばらつきが出てくると思います。実力をつけて平均して目標のラインを越えられるようにこなしていきましょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。TOEICに急な得点アップの裏技はありませんが、自分にあった方法で地道に勉強していくことが近道だと言えます。スコアアップのため、いっしょに頑張っていきましょう!